NAKAZAWA製品の歴史

日本初のサワークリーム

~「サワークリーム」:1960年発売・特許取得~

時代は高度経済成長期、世界にもますます目が向けられるようになった頃、ちょうどお取引先であったロシア大使館に出入りしていたNAKAZAWAの社員は、いつも決まってオーブンの上に置いてある白いクリームらしき瓶が気になっていました。ある日、その社員が大使館職員に「いつもここにあるこの白い瓶は何でしょうか...」と聞くと「これは『スメタナ』といってロシア・東欧では料理に欠かせない発酵クリームだ」との答え。その情報を会社に持ち帰ると「これからはこのクリームが来るぞ!」と当時の上層部が時代に先駆けて製造を決意。これが昭和35年に製造特許を取得した「サワークリーム」誕生のいきさつです。 とはいえ、同じ発酵乳製品のヨーグルトでさえまだまだ一般的でなかった時代、開発当初は日本の家庭はおろか、レストランでも到底一般的に使われるものではなく、需要はまだまだという状況。その商品が今や日本での料理・製菓において重要な役割を担う乳製品となるとは誰が思っていたでしょうか。
このようにNAKAZAWAは昔から「先見の明を持つ精神」「他には紛れないオンリーワンの商品づくり」「世界のおいしい乳製品を日本の食卓へ」という考えを軸に商品を開発してきた意識の高い企業であったのです。その考えは、その後「We make the difference」「Challenge to only one」という社内の行動指針として脈々と生き続け、数々の製品開発、新たな製法への取り組み、品質維持向上へとつながっているのです。